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なないろ歯科・こども矯正歯科クリニック様

7月18日に開院されたばかりのなないろ歯科・こども矯正歯科クリニック(香川県)は、野菜の収穫や料理ができたり、子育て中のお母さんのコミュニティをつくったり、「また来たい!」と思うような仕掛けが盛りだくさん。そのコンセプトを支えるものはSSCMPの理念でした。今回は、院長の白﨑俊先生にお話を伺います。

まずは新規開院おめでとうございます。この日を迎えられて、率直なお気持ちをお聞かせください。

白:ありがとうございます。開業準備を始めてから約2年、長いようで短かったという印象です。この間、数多くの方のご協力がありました。皆さまへの感謝を忘れず、この地域の医療に貢献していきたいと思っています。

生まれる、新しい地域医療の形

白:私たちのクリニックは、治療を受けるだけでなく、健康に関する正しい知識の提供、得た知識を実践する場を提供しています。当院は、食育に力を入れていますが、例えば、クリニックの目の前に畑を作って、お子さんが実際に収穫していただけるようになっていたり、不定期ではありますが、キッチンを借りて「歯医者さんが教える料理教室」を開催したりしています。

とっても楽しそう!小児歯科ができることって幅が広いんですね。白﨑先生は、なぜ実践の場が必要だという考えに至ったのでしょうか?

白:「病気が治せる未来」と「病気にならない未来」、どちらかを選べるとしたらどちらがいいと思うでしょうか?おそらく、大半の方が後者を選ぶのではないかと思います。今の日本の医療は「いかに治すか」という点にフォーカスされていますが、この延長線上に私たちが求めている未来があるのかと、ふと疑問に思ったのです。とはいえ、病気にならないためにどうすればよいか、正しい知識を持っている方はそう多くないと思います。お子さんの口腔環境の専門家として、何を食べるのか、どのように食べるのかというところまでケアをすることが、これからの歯科医院の一つの役割ではないかと思っています。

厚生労働省の「健康日本21(第2次)」でも、ライフステージごとの特性を踏まえた、歯や口腔環境に関する正しい知識の普及啓発や、個人の状況に応じた食生活の改善が重要だとされています。

そうした思いを体現したものがクリニックの理念やコンセプトなんですね

白:はい。私たちの理念〜”未来の大人”のために、今の大人ができること〜は、自分達が望む未来を次世代のこども達に残していきたいという思いから生まれました。そしてクリニックのコンセプトを「こどもが育つ歯医者さん」とするのですが、やりたいことがありすぎて、なかなかその構想を具体化できずに悶々としていた時期がありました。そこで出会ったのがSSCMPです。

「SSCMPのコンセプトは、当院が実現しようとしていることそのもの」

白:予防歯科が注目を集めるようになってきましたが、一般には「予防歯科=定期的に受診しクリーニングをしてもらうこと」と認識されているように思います。しかし予防の本質を追求しようとすると、患者さん自身の意識改革と行動変容が必要です。そのためには教育が必要ですが、強制してしまうと自主性が育たない。それならば、楽しみながら学べる環境が必要だと考えていました。SSCMPが掲げる「医療」×「教育」×「エンターテイメント」が融合した新しいクリニックの形は、クリニックの理念やコンセプトにつながるものを感じます。

新しいクリニックにはSSCMPの内装デザインをご導入いただいています。以前と比べて来院されるお子さんに変化はありましたか?

今回、「お子さん専用診察室」と「多目的ルーム」の2部屋にセサミストリートキャラクターの内装を施していますが、大変好評です。当院ではMRC矯正(myobrace矯正)を採用していますが、一般に、怖がって入室できないというお子さんも多いんです。セサミストリートのキャラクターたちが背中を押してくれているのでしょうか、自分の番が回ってくると、保護者の方の力を借りることなく自分で診察室に入ってきてくれるようになりました。無機質な診察室よりも、可愛いキャラクターとポップな色遣いで明るい部屋は、きっとお子さんが安心できる空間になっているのだと思います。

お子さんの教育そのものだけでなく、学習する環境も大切ということですね?

そうですね。当院には、バランスボール等を使って呼吸のトレーニングをする歯科矯正治療があります。セサミストリートの世界観が広がる多目的ルームでは、お子さんとスタッフがバランスボールに乗りながら楽しく学んでいます。7月には、ここで「お母さん教室」を開催しました。

クリニックは学習拠点、そして地域の人がつながる場所へ

「子どもの食育に興味があるけど学べる場所がない」「同じ年齢の子をもつお母さんとつながりを持てる場所がない」というお母さんに向けて、子育てに関する正しい知識と楽しみながら育児を行う術をお伝えするものです。休診日の午後を使って開催しています。第1回目は、当院の副院長と外部から招いた保育士の先生による「歯医者さんが教える離乳食のあげ方」「ベビーサイン育児体験教室」をテーマにしました。受講者の中には、なんと、片道2時間半かけてお越しくださった親子もいらっしゃったんですよ。

え、2時間半もかけて来院されたんですか?

はい。その方は離島にお住まいだったのですが、子育てについて知ったり情報交換できる環境がないので、これはと思って遠路はるばるお越しくださったということでした。参加者の方からは「初めて離乳食の正しいあげ方を知り、勉強になりました」「同世代のお母さんとお話ができて楽しかった」とのお声を頂いており、正しい医療知識や、人のつながりを求めているお母さんが多くいらっしゃることを身をもって感じました。

9月には「ママのホッとタイムーMAMA’s Precious Timeー」を開催する予定です。

マンスリーコンテンツは手渡しがGOOD

ワークショップを開いた際、ご自宅でも今日の学びを振り返られるよう、まとめ資料としてSSCMPのマンスリーコンテンツをお渡ししています。テーマとニュースレターやリーフレットの内容が重複することが多いんです。ワークショップでの体験と抱き合わせで配布していくのは効果的だと思います。

普段はどのように使っているんですか?

普段は、患児の保護者に対する説明資料として使っています。特に歯並びに関する相談が多いのですが、長すぎず短すぎず適度な文章量なので、知りたい内容が頭に入りやすいと思ってお配りしています。今後は、治療時にお子さんと意思疎通を図るための「視覚支援カード」や歯ブラシなど、日々の診療で使えるツールが充実してくると嬉しいです。

入会を検討中の方に向けてひとことお願いします。

なないろ歯科・こども矯正歯科クリニックは、クリニックの立ち上げ準備期にSSCMPに入会しました。そのため、クリニック作りの中にSSCMPを上手に取り込むことができたと考えています。SSCMPをどのようにクリニックに落とし込んでいくかを考える過程は自分のビジョンを明確にするのにとても役立ちました。特に小児医療を取り組みたい先生たちにとっては、自分たちの思いをより具体的にできるとても心強いツールだと思います。